若手ビジネスマンが生き方や働き方に迷ったら気軽に手にとりたい本

モノと心の整理

生き方に迷ったら本を思考のツールにする

仕事に慣れてしばらくすると自分のことについて考える余裕が出てきます。
社外の人と交流したり、大学時代の友人と久しぶりに交流したりすると、同じ年代でもいろんな生き方があることを知ることになります。

仕事をどう頑張るかを考えているうちはいいのですが、仕事以外のことについて考え出した時、「自分の生き方はこのままであっているのだろうか」と不安になることもあるかもしれません。

20代のうちは可能性が広がっているからこそ、迷うという面もあるのでしょう。

もしかしたら今の仕事や住まいもすべて捨てて、海外に勉強に行ったほうがいいのかもしれない。
全く違う仕事に就くために資格の勉強した方がいいのかもしれない。
海外でも活躍できるようなスキルを身につけた方がいいのかもしれない。

「まだできる」という可能性があるからこそ、自分の現状について本当に正しいのかどうか不安になります。

自分の道を見つけることができれば迷わない

僕自身の話をするならば、自分の生き方については大学時代に非常に悩み苦しみました。
社会人になってからは自分の働き方について常に自覚的に意識的に考えるようになりました。

結果的に会社員という働き方ではなく自分で全ての物事を決められるフリーランス道を選んだわけですが、結果的にそうなったというよりは徹底的に考えた上で下した決断ですから後悔はしていません。

フリーランスになって、2年以上経ちます。

フリーランスになってみてからは、自分の仕事の技術や実績を追い求めるようになったことで、生き方そのものについて迷わなくなりました。

自分が編集の道で生きて行こう、と決めることができたのが大きいです。
そのために必要なスキルにどんなものがあって、逆にいらないものは何かが、28歳くらいから明確に見えるようになりました。

自分の道を見つけることができれば、生き方や働き方に迷うことはなくなるでしょう。

本でヒントを得て、悩みが解決することもある

最終的には自分の生き方は自分で決めなくてはいけません。

しかし、生き方を本を読んで学ぶことで、決断の一助とすることもできます。

過去に人生の先輩たちが悩んだ形跡をたどることによりその決断のヒントを得ることができるからです。
本を出している人はたいていは成功者ですが、誰もが最初からうまくいったわけではありません。

何をするか、誰と過ごすか、どこで働くか。

苦労せずに成功したように見える人でも、生き方に迷い判断に苦しんだ経験は持っているはずです。

本を読むことでその決断の苦労を知ることができれば、自分の選択肢の決め方も自ずとわかります。

全世代向けベストセラーより、若手社会人向けを先に読む

生き方についての本と言うと、少し年代が上の世代や、全年代に広く向けて書かれた本が多いものです。
ベストセラーになりやすいジャンルでもありますから生き方についての本と言うと誰もが知っているベストセラーを連想するかもしれません。

それらの本はもちろん日本中の全世代に支持されているということで内容は優れています。

しかし、人生の先輩の経験を知るという意味では、自分と近い課題を乗り越えた人の生き方本を読むほうが望ましいです。

自分の抱えている悩みを解決するためには、同じ悩みを乗り越えた人の話を聞くのが一番ですから。

そのため生き方のベストセラーを読むよりは、若い層専用に向けて書かれたビジネステーマに限定した本を選んでいきます。

自分の状態によって得られる内容が変わる

一般のビジネス書のように「こんな方法がある」「これが大事だ」というものとは異なります。

生き方についての本は、客観的ではなく主観的なものです。

同じ本で同じ言葉をよんでも読み手の心理状態や人生経験によって、感じる意味内容は変わってきます。

自分の状態によって、得られるヒントが大きく変わるのが「生き方本」ではないでしょうか。

そのため自分が読みたい生き方本について、誰が書いたかわからないAmazon レビューや、個人ブログでの誰かの書評・感想はそれほどあてにならないと言ってもいいでしょう。

他の誰が思ったことでもなく、自分自身の感想だけが正しいのです。

若手社会人におすすめな生き方本

自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)

タイトルにあるとおり、20代の人生において「捨てる」ことの勧めを説いた、かつてのベストセラーです。
ちょうどミニマリストということが注目されはじめていた時期と重なり、本書に影響を受けた人もいるかもしれません。何より、僕自身が初めてこの本を読んだときに大きく影響されたのを憶えています。

さて、タイトルにも内容にもとにかく「捨てる」というキーワードが目立ちますが、本書は単に捨てることを教える片付け整理本とは異なり、捨てることによって逆に得られる感覚や思考を手に入れることを目的としています。

僕なりにこの本を紹介するならば「研ぎ澄ます」本です。

20代で生き方に迷うのは、自分自身の中にさまざまな可能性や未来が去来し、そのどれもを捨てきれないから嫌になってしまうということがあります。

いまいる会社で経験を積むか、転職するか、起業するか、海外に行くかなど、年齢が若く体力があるほどに迷えるものです。

可能性があるから人間関係を広げるし、物を買う。その結果として付き合いが複雑になり、物が増えるのが常です。
僕も社会人2年目や3年目にはこうした状態でしたし、仕方ない面もあります。

本書はその状態から脱却し、本当に欲しいものだけを手にするために、思い切った行動案をいくつも提示してくれます。
初読ではびっくりするかもしれませんが、捨てることで得られる「研ぎ澄まされた」思考は、何事にもかえがたい代物です

捨てると得られるものがわかる、という意味で本書は非常にオススメです。

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