前回までのあらすじ↓↓ に書きましたが、芸人の園田光くんと一緒に、フリー素材モデルをつくっていく活動にチャレンジしています。
カメラマンは僕だけで、実際に撮影をして素材を作り、売り込んでいくところまでやろうと進めています。
この記事を書いた直後から、実際にウェブメディアのなかで、撮った写真を掲載してくれることも決まっています。
今回はこの続きとして、フリー素材モデルをやってみて最初に感じた印象と今後の最初の作戦について、早野と園田光がインタビュー形式で話していきます。
芸人っぽくない顔を、逆に生かしてやろう

最初、フリー素材モデルになってほしいっていわれたときびっくりしたよね?

うん、そもそもフリー素材モデルってなんやねん? って感じだったもん。笑

俺もよく調べてないままオファーしちゃった笑 いや、園田さんの顔がなんとなく整っているからね。ビジネスのウェブメディアとか広告とかで「いっつもおんなじ顔ばっかり出てくるから、たぶん素材足りてないんだな」と思ってて、それなら園田さんがフリーになったときにやってみたら面白いんじゃないかって思ったのよ。自分にもできそう、って思った?

いや、恥ずかしいわ! でも、よくお笑いライブのお客さんから「芸人っぽくないですね」って言われるので、何かこの見た目とか、第一印象を、お仕事として活かせないかなぁとは、常々考えてましたよ。
できるのか、に関しては、正直まだ手探りだけど、やっててとても面白い世界だなぁと感じてるよ。
できるのか、に関しては、正直まだ手探りだけど、やっててとても面白い世界だなぁと感じてるよ。

「芸人っぽくないですね」って言われたのはショックだな笑 それで、とは言ってもただ撮っても使い道がないからなにかチャンスがないかなと思っていたのよね。そこに急にチャンスがきたのが、俺がカドカワの「スタディウォーカー」の編集になったことだったんだよね。
「スタディウォーカー」は20代30代向けのビジネスメディアなんだけど、男性会社員の写真が世の中にはとっても少なくて。そこで「ピン!」ときたのよ。フリー素材を自分で、園田さんと作ろう、と思ったの。
「スタディウォーカー」は20代30代向けのビジネスメディアなんだけど、男性会社員の写真が世の中にはとっても少なくて。そこで「ピン!」ときたのよ。フリー素材を自分で、園田さんと作ろう、と思ったの。
一発目のレッドブルを飲む写真が、いきなり面白かった

最初一発目のロケが、疲れた営業マン風の会社員が出先でへとへとになりながら、レッドブルを飲んでいる写真だったんだよね。これフリー素材になくて。いきなり面白い写真がとれたなと(笑

いやはや、これは本当にありがたい話で。正直、元々が漫才師だから、スーツ姿には定評があったので、このお仕事に関しては自信がありましたよ。
現場で「疲れたサラリーマン」というお題をもらったけど、撮影当日がめちゃくちゃ暑くて、無意識に疲れたサラリーマンになれてたと思うんですよ。笑
最近はよく、「フリー素材顔だね」と早野くんから言われるしね。笑

2回目からは、編集部がある飯田橋のオフィスで撮影するようになったよね。お仕事として依頼を受けられるようになって、気合いが入った。はじめてモデルとしてオフィスに呼ばれたときはどんな気持ちだった?

いや、それは緊張するよ。
だって、天下のカドカワさんだよ。
まぁ、あんまり出版業界のことは詳しくないけども。笑
それでも、お笑い芸人がオフィスで仕事するってこと自体が新鮮だったから、気合い入ったよね。
だって、天下のカドカワさんだよ。
まぁ、あんまり出版業界のことは詳しくないけども。笑
それでも、お笑い芸人がオフィスで仕事するってこと自体が新鮮だったから、気合い入ったよね。

撮影は緊張した?

うーん、緊張感よりも、楽しさが勝ったかなぁ!

実際フリー素材のモデルさんって実際の会社員じゃない人が多いから、いろんなシーンの表情を要求されてもよくわからないよね。上司に嫌なことを言われた顔とか、プレゼンで気合いを入れる顔とか。そういうのは想像でカバーしてるの?

早野くんが「部下に怒る上司の顔で」って指示をくれた時に、思いっきりカメラに対して怒ったら、担当の方が笑ってくれたので、「あぁ、これでいいんだな!」って思ったの!
そこからは、自分の中のビジネスマンのイメージを表情に乗せて、撮影に臨んでるよ。
そこからは、自分の中のビジネスマンのイメージを表情に乗せて、撮影に臨んでるよ。

未経験でも想像でその場で表現する。俳優さんみたいなところあるよね。3回目の撮影が先日おわったんだけど、もうだいぶ板についてきたというか、慣れてきたよね。もう怖いものなし?

いやいや、常に怖さはあるよ。
芸人のお仕事で、大人に見られながら何かをやるってあんまりないし。笑
それでも、少しずつだけど、早野くんの撮影のリズムとか、表情の切り替えとかは、慣れてきたかなぁ。
芸人のお仕事で、大人に見られながら何かをやるってあんまりないし。笑
それでも、少しずつだけど、早野くんの撮影のリズムとか、表情の切り替えとかは、慣れてきたかなぁ。
活動開始後、さっそく反響あり!

フリー素材モデルの話をしていたら、さっそく周囲から反響があったんだって?

そうそう!実は僕、カフェでバイトしてるんだけど、そこのお客さんに興味を持ってもらって。「フリー素材のモデルやってるんだ、じゃあ素材集見せてくれない?」って。
よくよく聞いてみたら、その人広告代理店に勤めてる人で、素材を見てから色々話したいって。
よくよく聞いてみたら、その人広告代理店に勤めてる人で、素材を見てから色々話したいって。

すごい! 園田くんはそれ聞いてなんて思った?

驚いたよ! だって、まだフリー素材モデル始めたばっかりだったから、まさか興味持ってもらえるなんて思ってなかったもん。

どんな写真がいいと思う?

色んな場面に合わせた素材集がいいかなぁ。スーツ姿のビジネスマンもあれば、飲食店で勉強してる若者とか。フリー素材だからこそ、色んな種類の写真があれば良いのかなぁと。

インスタで「フリー素材やってます」みたいなのを始めるのが一番手っ取り早いよね。あとは、パンフレットみたいなのを作って、いろんな人に配ったり。

そうだね、まずは周りの人に知ってもらうことが、大切だよね。正直、パンフレットは今作りたくてウズウズしてるよ。

インスタとかのウェブよりも紙媒体をつくりたいのはなぜ?

やっぱり、形として残してるもののほうが、紹介しやすいと思うんだよね。「こんな人なんだ」っていうのが、手に触れて伝わるというか。

それは、園田さんが自分で配って宣伝して回る感じかな? それとも、オフィスや飲食店とかに置いてもらう?

お仕事でご一緒した人に配る感じかな! あとは、働いてるカフェに置かせてもらおうかなと。

それだと10部くらいにしかならないよね? もう少し配り方を考えないといけないね。

そうだなぁ、あとは、お世話になってる劇場に置かせてもらうとか、かな。お笑い芸人やりながら、フリー素材モデルもやっていますって感じで。

なるほどね、単なるモデルさんじゃなくて、芸人らしさを残すのがいいよね。

そうだね、そこが強みでもあり、オリジナリティだとも思うし。
ゴールイメージを考えてみると?

フリー素材モデルを1年ぐらい活動をやってみたとして、どうなれば「うまくいった」といえるかな?

フリー素材のモデルがきっかけで、何かお仕事に繋がれば面白いなぁと思ってるよ。モデルのお仕事に限らず、人との繋がりを生む、きっかけになってくれればと思う。フリー素材芸人って聞いたことないじゃない?

なるほど、モデルとして有名になりたいというよりは、自分のことを知ってもらうきっかけにしたいということね。それなら、パンフレットをつくって「プッシュ」することは良い選択だと思う。インスタだけだと、検索しないと知ってもらえないけど、パンフレットをつくって出会いのきっかけを生むことができれば、いろいろな職業の人から声がかかるかもしれないからね。

そうだね、まずはパンフレット作りからだね。そこから、お仕事のオファーが来たら、嬉しいな。ホームページも完成が楽しみ! 早野くん、よろしくお願いします!笑

広く門戸を開いて、さまざまなオファーを受け止めるための準備をしていこう。