このブログを立ち上げた経緯

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今回はブログ立ち上げの経緯についてお話ししていきます。
2018年から個人ブログを本格的にスタートさせることを決めて数ヶ月、冬の寒い時期にじっくりとブログを書いて、全体像をつくりながら考えてきました。

YouTube開設と失敗から、ブログをスタート

個人でブログを書こうと思いいたったのは2017年の12月でした。
実はそれまでもなんども、個人でブログを書くことにトライしていました。
会社員をやめる前から考えても、4回も5回もトライしては失敗してきた記憶があります。
これは書きたくても書けなかったというのが正しいです。

自分自身は企業ブログを専門にしていて、企業のオウンドメディアや自社サイトに掲載するコンテンツを制作代行してあげることをメインの仕事にしているのですが、いざ特定の会社を離れて個人の話をしようとしてもうまく話がまとまらず、書こうとしても筆が止まってしまったのです。

そんなときにきっかけになったのが、自社で企業出版サービス「CONTE」を立ち上げたことです。

それまでは自費出版の出版社からの制作代行を受けていたのですが、他の企業で出すのではなく自社で出版物をつくってみたらどうなるだろう、ということを考え、サービスの名称を正式に発表したのが2017年9月でした。そこから2冊の本を出すことが決まっていたのですが、さらにこのCONTEを知ってもらおうと、最初に考えたのがYouTubeチャンネルでした。

自分自身がYouTubeで動画を投稿することで、企業出版に興味を持つ人に気づいてもらおうとしたのです

YouTubeといっても、一般にあるような「出版の方法」といったセミナー動画を投稿しているだけなのです。
それまでテキストベースで作業をしていたところに動画をやってみたのですが、準備や画作りなどはテキストと動画で大きく異なりますし、5分の動画をつくるのに思った以上に手間がかかることを痛感していました。
いざやってみると、あまりの手応えのなさに、すぐに更新をやめてしまいました。

「動画はダメか。しかし、このまま何もしないのではダメだ、何か新しい仕掛けをやっていきたい」と考えた時に、YouTubeで話していたような自分の立場のままブログを書いてみたらどうだろう、ということに思い至ったのです。

すると、今まで書けなかったものが、急に書ける様になりました。
誰に対してどんな目的で何を書いていくか、そのメディア設計がすとんとまとまったのです。
ブログは書き続けられることが大切ですから、最初時点で「これなら何年も運営できるな」と直感が得られるものがようやくできてきたのです。

いわば、一度YouTubeをやってみて自分で出演してみたことで、ブログが書けるようになったというわけです。

個人ブログで扱えるテーマの広さを体感した

個人でブログを書くためには、自分の持っている話題と、読みたい客層が求めているテーマを合致させる必要があると感じました。
それまでは特定の企業に関連するテーマでしかコンテンツを扱えなかったのですが、いざ個人ブログになってみると、扱えるテーマの広さを体感しました。

これも、独立して最初は人材や不動産のメディアのなかで企画を考えていたことで、その枠から解き放たれた時に自由さを感じられたのです。
独立して何もない時にいきなりブログを書こうとしてもうまく行かなかったと思いますから、その意味ではブログが書けなかった2年間も意味があったのだと思います。

ブログが書きにくい、書籍編集者特有の事情

書籍編集者がブログをうまく書けない理由として、関わっている本についてあまり情報を外に出せないことがあります。

そもそも、秘密裏の仕事を行ったり、しばらく時間が空いてから世の中に認知されるものをつくっているので、リアルタイム性のあるブログは相性が悪いのです。
本をつくっているといっても、最も盛り上がるのは企画段階と取材段階ですから、そのタイミングでブログを書ければ盛り上がるでしょう。しかし実際にはまだ本の情報が出せない時期ですから、何かを書いても発表する場がありません。反響がないので、そもそも書けないという悪循環がはじまります。

逆に世の中に本がでて一旦認知されるころには、当の編集者はとっくに次の本で頭がいっぱいで、「ああ、そんな本もあったなあ」となっていることがあります。制作真っ只中に感じていた熱い気持ちや新鮮なアイデアはどこへやらで、当時のことを思い出したとしてもなんだかつまらない感触になります。

僕自身もこのタイミングのずれにずっと悩まされていました。特に他社からの受託仕事だと、そもそも完成後もあまり編集者として名前を出すことが望まれませんから、割と一生懸命本を作っても名前が出せない、という苦しみを感じていました。
「あの本、僕がやったんです」と言えないと、モチベーションも半減してしまう面もありました。

しかし、関わった本は確実に増えているのですから、いつかは自分が関わっていることを人に伝えたくなりました。「自分の関わった本がこんなにあるんだぞ!」というのをまとめて伝えたくなってきたのです。
今後、このブログをやるからには、関わる仕事については積極的に開示し、自分の仕事の思いや学びを書いていきたいと考えています。

ブログを始める時に大切にした、読者像

さて、ブログをはじめるときに、自分はどういった読者に対して文章を届けていくべきかを考えてみました。

それまでは企業出版をずっと売り込んでいたこともあり、企業の担当者向けに出版の魅力やコンテンツ作りの重要性を説いて回っていたのですが、あるときから自分の発する言葉が決まり切った「営業トーク」になりはじめていることを感じるようになりました。
自分の仕事を自分の言葉で語れないのは、もしかしたら致命的なことなのではないか、と不安を感じていたのです。

いったんそれまでの企業出版推奨の文章から離れて、個人として何が語れるかを考えた時に、いったん会社員時代のことを考えてみることにしました。

僕が会社員だったときには、自分と同じような20代若手社会人に対して、仕事のコツや考え方などをまとめた本を考えていました。
当時は自分自身が読みたいものを考えていたこともあり、等身大のアイデアが出せていた感触がありました。

社会人になって丸6年経って30歳を迎えるいま、もう一度その地点に立ち戻って、今度は自分より少し下の世代に対して、なにか届けられないだろうかと考えたのです。短いながらも3年半、2社の会社員経験がありますし、社会人としてイベントを企画して人を集めた経験もある、そして26歳で起業した経験もある僕だからこそ、自分より5歳くらい下の「なにかやってみたい」人に対してヒントをプレゼントできるのではないかと思ったのです。

それが読者イメージとなり、ブログの中心的なメッセージとなりました。

読者像をイメージするに至った、プロハ夢手帳

ブログ開設のための読者像をより具体的にイメージするに至ったのは、2017年末につくった『プロハ夢手帳』の影響も大きいと思います。

自分の作った本の読者として想定していた、20代の何かやってみたいけど何からやっていいかわからない人たちに対して、その行動のヒントと道しるべを指し示してあげたいという気持ちが、ブログを立ち上げるときにも強く影響しています。

参考:
『プロハ夢手帳』を作って感じた、読者の大切さ。

『プロハ夢手帳』を作って感じた、読者の大切さ。

100本書いてみて感じた、ブログの面白さ。

個人ブログ設立を思いいたってから現在この原稿を書いているこの日まで、まだ50日も経っていません。
その期間で、100本近くの記事の下書きを書いてきました。
文章の書き方や文体も、短い期間ながら少しずつこなれて変化してきました。

自分がこれまで書きたくても書けなかった内容が溢れ出てきて、あと100本くらいは書けそうな感触もしています。(パソコンもこれを機会に新しくしました)

ブログを書いていると、ブログを続けている人はすごいなと思いますし、うまくいっている人はそれなりにうまくいく要件を満たしているなということも体感としてわかるようになりました。

まだ世の中からの反響が起きるほどではないのですが、自分の頭のなかが形になっていって、次の面白いことを運んできてくれそうな気配がします。
ブログを通じて実現したいことは他のエントリに譲りますが、読者と一緒に成長しワクワクすることを作っていきたいと思います。

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ABOUT US

Ryuki Hayano
早野 龍輝 (Hayano Ryuki→はやのん)編集者&メディアディレクター。 2012年、新卒から書籍編集者となり、ビジネス書づくりをスタート。自己啓発や経営書を中心に、自分と同世代の読者が読みたい本を企画・編集。2015年には「編集者として自分のできることをふやす」べく、株式会社KADOKAWAを退社し、フリーランス編集者になって個人として活動をはじめました。 いまは株式会社メディア・コンフィデンスの代表として、本の企画・編集やウェブサイトの立ち上げ、コンテンツ制作を行なっています。