ビジネスマンなら知っておきたい仕事鞄の選び方、かばんの買い方

仕事のコツ

仕事鞄・ビジネスカバンとは

社会人になったら仕事に応じたバッグを使いこなせるようにならなければいけません。

学生時代はリュックでもトートバッグでも、自分の好きなものを使うことができました。

男性であればそもそもバッグ自体を一つか二つぐらいしか持っていなかった、と言う人もいるでしょう。
誰しも就職活動の時には、就活用のスーツと合わせブリーフケースを購入したと思います。

ブリーフケースとは横型の短い取っ手がついたタイプのカバンで、就活用であればB4サイズくらいのものでしょうか。

マチ(バッグの厚み)がそれほどなく、財布と書類以外にはほとんどものが入らず、使いにくいなと感じたこともあったかもしれません。

しかし、角ばったブリーフケースはリクルートスーツとはよく合いますから、就活用の服装として受け入れていたのではないでしょうか。

就活用にAOKIやスーツの青山でとりあえず揃えたような安いブリーフケースは、就活が終わると用済みになります。
いらなくなったから、サークルの後輩にあげた人もいるかもしれません。

仕事鞄・ビジネスカバンを買うタイミング

就活用のブリーフケースではなく社会人用を

社会人になると、就活とは異なり、業種によって持ち歩くものが変わってきます。

就活用のブリーフケースではとても入りきらないですし、より細かいポケットや仕切りのついたバッグが必要になってきます。

例えば分厚い日誌を持ち歩いたり、パソコンが会社が支給されることもあります。

特に支給されるパソコンが、「Let’s Note」「ThinkPad」など分厚いタイプのパソコンの場合は、学生のブリーフケースの形と相性が悪いです。

その時点で新しいバッグを買わなくてはならなくなります。

社会人になって周りを見渡すと、立派なバッグを持った人たちばかりだと思います。
就活時には気にならなかったけれども、「うわ、自分のバッグって学生っぽいな」と気づくときがきます。

そもそも就活用のブリーフケースを使っていいのは遅くても社会人一年目まででしょう。
僕はスーツ以上に毎日、夏も冬も使うものですから、ある程度の予算をかけて使いやすいものを選びたいものです。

仕事鞄・ビジネスカバンの選び方

バッグ売り場に行くとたくさんのメーカーがあります。

とりあえず買わなきゃと言ってバック売り場に入ってしまうのはNG。

選ぶ基準のないまま微妙なものを買ってしまう可能性もあります。

どんなバッグを買うべきかを明確にしてから買いに行きたいものです

バッグを選ぶ基準としては以下のようなものがあります。

どのサイズの書類をどれくらい入れるか

仕事で使う書類はA4サイズが主流です。しかし、仕事によってはA4より大きいB4サイズを使う仕事もあります(印刷やデザイン、広告に関わる仕事など)から、先輩に確認しましょう。
また、サイズも大事ですが、どれくらいの量を持ち歩くかも同じぐらい大事です。量が多ければ、重量が大きくなり、とても片手で持ち運べないこともあるかもしれません。

ノートパソコンを持ち歩くか

会社ごとに自分のパソコンを仕事に持ってきていい会社と、会社から支給されたパソコンを仕事の間持ち歩かなければいけない会社とがあります。または、会社の大型のコンピューターのみしか仕事に使わない人であれば、パソコンを持ち歩くことはないでしょうから、そのぶん荷物は減ります。

財布や定期入れ、手帳などを入れる部分はあるか

書類とパソコンを入れる部分を、バッグのメインルームといいます。メインルームは一つまた二つで、メインルームが二つあれば書類とパソコンを別々にいれることができます。
メインルームとは別に、財布や定期券入れ、手帳などのアイテムを入れるサブポケットがあるかどうかを調べます。

重さ

バッグを選んでいるときにもっとも忘れがちなのが、荷物を入れた時の総重量です。
高機能のバッグだと、仕切りやクッションが多い分重量が大きくなり、荷物を入れると2kg以上になることもあります。目安として2kgを超えると重くなり、3kgを超えると片手ハンドルでは持ち運ぶのがつらくなります。
店頭で荷物を入れない状態で選んでしまうと、この重さについて忘れがちです。必ず自分のパソコンや手帳、財布などを入れてから選びましょう。

バッグの材質

バッグの材質には皮革(本革レザー)、人工皮革、ナイロン、キャンバス、ターポリン、キルティング、ジャージなどがあります。
ビジネスマンがバッグ初心者のうちは、値段も安く手入れのしやすい人工皮革またはナイロンがおすすめです。

若手社会人のうちは、スーツがナイロン、革靴がレザーまたは人工皮革だということを考えると、その服装にあわせてバッグの材質も同じにすることがポイントです。

バッグ選びの注意点

書類がぐちゃぐちゃになるのを避ける

メインルーム1つだけのなかに書類とパソコンを重ね、そのうえに財布や手帳を入れるシンプルな使い方をまず考えてみます。

この、すべてがメインルームに入る「一室タイプ」だと、 入れる時は簡単です。

しかし、持ち歩いている間に中身がぐちゃぐちゃになってしまうこともあります。

特に薄い書類や封筒などが押しつぶされてぐちゃぐちゃになってしまうことは避けなければいけません。

書類入れ部分のあるバッグにするか、書類はバッグ内で分厚いファイルケースを買ってきて、そこに入れて保護するなどの方法もあります。

バッグが重くて片手ではつらい

重くなる場合はショルダータイプにするか、トートバッグタイプで肩で重量を支えます。さらに重くなるとリュックになります。10kgを超えるなどリュックでも支えきれない場合はキャリーバッグになります。

サイズはないけど服と一緒に試着するべき

バッグは服と違って、S・M・Lなどサイズがあるわけではないので、試着の必要がありません。

また、店頭で選ぶのではなく、通販サイトである程度候補を選んでから買うこともできます。
楽天やZOZOTOWNなど通販サイトでは、検索すれば数多くのバッグがでてきますし、商品の写真も充実しています。

ただし、初心者のうちは、現物を試着してから買うようにしましょう。

試着の目的は、サイズと重さ、そしてスーツと合うかを確かめることです。

スーツのときに使うのですから、バッグ店にいくときもスーツを着ていくことが必要です。

インターネット写真上では、サイズ感や重量、材質などはうまく伝わりません。思ったより小さいな、重いな、という違和感は毎日使えば使うほど大きくなっていきます

品揃えの多いところとして、東急ハンズ、LOFT、丸井、またバッグ専門店のGranSacsなどがありますから、店舗を調べておきましょう。

仕事鞄・ビジネスカバンの買い方の流れ

ここまで説明した基本的な知識をもとに、実際の変え方の流れをまとめていきます。

    ・ステップ1 必要なバッグの条件を整理する
    ・ステップ2 全ての道具を入れた時の重さを確認する
    ・ステップ3 店頭で現物を見て、実際の荷物を入れてみる
    ・ステップ4 安く買えるお店で買う

ここからはいろんなタイプの人を想定して、予想される買い方や考え方を説明していきます。
いずれも社会人1年目の後半で仕事の流れがわかってきて、冬のボーナスで購入を考えているとします。予算は2万円〜3万円です。

ケース 荷物が少ない内勤の経理マンAさんの場合

Aさんは貿易会社の経理に配属になりました。日頃の業務は会社に据え置きのパソコンでのみ行ない、会社外に打ち合わせで外出することはほとんどありません。そのためノートパソコンやたくさんの書類を社外に持ち出すことはありません。服装はスーツにネクタイで、仕事に慣れてきた頃から人工皮革でできた歩きやすい靴(ビジネスウォーキングシューズ)を履いています。
これまでリクルートスーツと一緒に買った安物のブリーフケースを使っていたのですがハンドルが取れてしまったのでほどほどのものを買おうと思って探しています。

日頃持ち歩く物が少ないため、コンパクトでスーツにも合う本皮の薄めのレザーブリーフケースがいいなと思いました。荷物が少ないためバッグがパンパンになることもないですし、本革であれば長持ちしそうだからです。
仕事帰りの平日夜に東急ハンズのバッグ売り場にいき、薄型の本革のバッグを店員に尋ねてみると、2万円台でちょうどよさそうなものを教えてくれました。B4サイズです。

バッグに入れるものといえば財布と手帳、雑誌一冊ぐらいでしたから、道具を入れてみても重さは問題なさそうでした。これなら片手でもらくらく運べそうです。すぐに欲しいと思って、その場で東急ハンズで買いました。

このAさんの場合は、特に問題はないと思います。ただし、本革は雨に弱いため、雨に濡らさないように日頃から気をつけなければいけません。
雨が降りそうな時は必ず傘を持ち歩かなくてはいけませんから、折りたたみ傘をバッグの中に装備しておくことも大事です。
またはバッグ用のビニールのカッパも販売されていて、こちらは折りたたみ式で雨の時だけバッグに上からかぶせるカバーになっています。こちらをバッグの中に入れておけば、傘がなくても安心ですね。

ケース 本とタブレットを持ち歩きたいコンサルタントBさんの場合

Bさんは都心部のコンサルタント会社で働く上昇意欲の高い20代若手社員です。仕事を精力的にこなすのはもちろんのこと、朝から夜まで空き時間があればビジネスを読みニュースをチェックして日々勉強を続けています。
日頃から打ち合わせが多く、クライアントの資料をたくさん印刷して持ち歩いていますし、打ち合わせでも会社から支給されたパソコンを見ながら話すことが多いため、常に荷物は多いです。
iPadを購入してニュースを読むようになったこともあり、仕事で使うものと個人で使うものがあまりに多く、とても片手では支えきれません。入社の時に買ったバッグは重さに耐え切れず、取っ手が取れてしまいました。

今後もこの重さを毎日運ぶことは目に見えているので、先輩の持っているバッグを参考に、仕事で使えるタフネスなバッグを探すことにしました。多少重くても構わないけれども、収納が多く、取り出したい時にすぐ取り出せる機能的なバッグが欲しいと思いました。仕事では日頃からダークスーツを着ているため、目立たない色のバッグでもよいと思っています。

パソコン収納に強いバッグを調べていたところ、どうやら強化ナイロンのバッグが一番自分に合っているような気がしてきました。強化ナイロンのものであれば破れにくく、収納も多そうです。 せっかくならと最も収納が多いものを選び、百貨店のバッグ売り場に向かいました。

しかし、現物を見ただけで明らかに重すぎるということがわかりました。
これに1キロ以上あるパソコンと、財布・手帳・印刷した資料・iPad・たまに持ち歩く経済雑誌が入ると思うと、想像しただけで肩こりがしてきました。
これは片手で運べないと思ったあなたは、ショートハンドルのブリーフケースではなく、重くて持ち運びがしやすいショルダーバッグやトートバッグに切り替えることにしました。

結果的にその場でトートバッグを選んで、そこの百貨店で購入しました。しばらく使っていましたが、やはり肩掛けであっても「重さ」は否定できませんでした。片方の肩が凝ってしまうため、困っています。

Bさんの場合は、重量が思ったよりもあった時点で一度冷静になるべきでした。仕事で持ち歩くべきものがほぼ決まっているわけですから、重いものをいかに楽に運べるかをもとに、その店ではなくインターネットでの情報収集からやり直すべきでした。
そもそも基本的に、頑丈なバッグは重いというのが一般的です。今回3万円以下で探しているのですが、「頑丈だけど軽い」という超高品質なバッグはもう少し予算がないと厳しいです。
頑丈なぶん必要以上に重い材質を使っているバッグは、長い期間使うものとして考えるとおすすめしません。

Bさんの解決策をして大きく二つあります。
そもそも重量が片側の肩では支えきれないことが分かったわけですから、重量を支えることを優先するならリュックタイプにする必要があります。負担が半分ずつになるわけですからかなり楽になります。
ただしリュックだとスーツの肩パッドをくずしてしまうため、だらしなく見えがちです。スーツの生地が薄くなり、汗もかきやすい春や夏にスーツを着るときは服装がだらしなくならないようにしましょう。

または、そもそもバッグを二つにするという発想も可能です。バッグ選びに夢中になっていると、一つのバッグに全てを詰め込むことばかりを考えてしまいますが、特に重量のあるノートパソコンだけ別のクッションバッグに入れて、二つのバッグを持ち歩くようにすれば片方の肩に負担が集中することはなくなります。

2つに分けることでそれぞれが軽くなり、重量1.5kg程度になるならば、耐久性も減らせてバッグの材質も軽くできるので、さらに軽くなります。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

このようにバッグを買う時にはその人の仕事上の特性や使い方、重量を考えて慎重に選んで行く必要があります。

バッグは、良いものを買おうとするとそれなりの値段がします。
ある程度使ってみないと自分に合うかどうかわからないという特性があります。
使ってからだと返品も難しいので、失敗はしないように確実なものを買いたいですね。

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