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僕自身、プロのクリエイターとして活動している

僕自身、仕事としては書籍の編集者として活動しているのですが、企画を立てて自分がどこまでできるかを判断して、スケジュールと予算を計算する流れを毎回行なっています。

そのため、毎回がプロジェクトですし、さらに実際の制作の作業をおこなうのも自分ですから、最初の予定段階から関わることで良い成果をあげることができます。

言い換えるなら、「仕事を、言われた通りに受け身でやらない」ということが、ひとつ自分の仕事のルールになっています。

今回はこれに関連する仕事への考え方についてお話ししていきます。

毎回組む相手が変わるとき、気をつけていること

フリーランスでものづくりやコンテンツ作りをしていると、自分がどんな立場で仕事をしていくかについて常に考えなくてはいけません。考え方にはいくつかあります。言われたことをたくさんやりつづけて、提示された通りの報酬をひたすら受け続けるのもひとつです。
僕の業界だと、とにかくなんでも書いて量をこなすライターさんなどですね。

もう一つが最低価格を高めに設定しておいて、価格交渉をフリーランス側から行なうタイプ。「新規のインタビュー仕事だと3万円以上しかやらない」、などですね。この場合は見積もり書を毎回作成するので、手間もかかりますが、値段を自分で決められるぶん気は楽だったりします。「この価格でダメならやりません、悪しからず」というスタイルです。

特に後者の場合、毎回違う相手と物作り・コンテンツ作り・撮影をするのですから、毎回同じように仕事ができるためには周到な準備をしなくてはいけません。
予算について、関わるスタッフについて、スケジュールについて。
最初に確認しておくだけでもたくさんの項目があります。

プロとしてものづくりや編集をしている人は、毎回オファーがくるたびに新しい相手とものづくりをすることになりますから、自分なりの確認ポイントが必ずできてきます。
言われた通りにやるのではなく、最初から口を出すことが必要です。

プロとして働いてみてわかったこと

僕自身はコンテンツ制作を受託で行ないはじめたのが最初で、もう2年半になりますが、プロの編集者として働いてみて、毎回違う相手に対して同じくらいの成果、パフォーマンスを発揮することの大切さと難しさを痛感しています

特に僕のように「取材をして文章化して編集して完成させる」タイプの仕事の流れをしていると、予定通り物事が進まないほうが普通です。

そもそも「是非やろう!」と言っていたのに途中で気が変わって中止になることは珍しくありませんし、会社によっては途中で断りもなく担当者が変わって方針がガラッと変わることもあります。

また取材を開始してから突如企画が中止になることもありました。やっと原稿が完成しても、向こうの最終許可が降りないままずるずると時間が過ぎていくこともあります。

思い通りに進まないと、フリーランス側としては最後に入金してもらって売り上げになる期日が延びていくわけですから、死活問題です。
思い通りにいかないことに直面するたびに、どうやったら防げたかを常に考えて、次に活かしています。

最初に一言、やってはいけないことをお願いするべきだったか。
陥りやすいポイント(途中で社内決済が降りない、など)について、早めに承認をもらっておくことはできなかったか。

要は、「トラブルを未然に防ぎ、思い通りに進行させる」ことを目指して日々の交渉やディレクションをおこなうわけです。
「あそこでもっと口を出しておけばお互いハッピーだったのに!!」と後悔することだけは避けたいのです。

フリーランスにおける成果は、完成したプロダクトやコンテンツの予定通りの納品です。
約束した成果物を安定して納品できることが、プロとして活動するフリーランスの条件だと思います。

2年やった経験として、一つ思っているのは、確実にできることだけを仕事として受けるべきだということです。
プロである以上、最初に話が来た時点で、同じ成果を約束できる場合にのみ、仕事を受けるべきなのです

プロカメラマンは、どんなイレギュラー時でも写真を撮影する

同じ成果を約束する、というとピンとこないかもしれません。

これがカメラマンの仕事だとわかりやすいかもしれません。

プロカメラマンである以上、写真撮影を依頼されたら、どんな状況になっても成果物(作品)を出さなきゃいけないと思うんです。
たとえ雨が降ってもカメラが壊れても、スタジオが予定通り使えなくても、その状況になったら別の選択肢を考えてすぐに実行する。
どんなイレギュラーなことが起こっても冷静に対処して、決められた予定日までに納品するわけです。

特に自分の都合で仕事が完遂できなかったときは、プロカメラマン失格だと思うのですね。
一般的に、撮影は朝早く集合するものなのですが、寝坊したり忘れていたり、遅刻したりするのはもってのほかです。
電車が遅延しそうな可能性も考えて、1時間くらい余裕もって出発するものです。
風邪をひいて当日キャンセルもありえないですから、数日前から体調を整えないといけません。

続いては人物撮影は相手があってのものですから、相手に対しても言うべきことは言うべきです。
こういう服装が必要なので前日までに準備してください、とか、毎日朝からだとコンディションが悪いならばそれを想定して「サウナに行ってむくみを取ったり、早起きしたりして整えてきてください」、とか、けっこうハードな要求もします。
モデルが直接費用をいただくお客さんであろうと、遅刻されたら怒りますし、準備が足りなかったら撮影できません。

単に「良い写真を撮る」だけではなく、それに至るまでの、それ以前の段階でも同じ状態(安定して仕事ができる状態)にもっていくことが大切だということです。
こういう準備対応ができないのならば、プロカメラマンとはいえないでしょう。

同じ結果を約束できるとはどういうことか

撮影という工程があるカメラマンだとわかりやすいのですが、カメラマン以外の仕事でもこの考え方は大事にするべきです。

では僕の本職である編集者ではどうなるでしょうか。
編集者であれば撮影にあたるのは取材ですから、取材日を決めてから当日を迎えるまでにできる限りの準備を進めるべきです。

【企画段階】
・同じテーマで世の中にすでにでている本や記事はないか
・同じテーマの本はどれくらい売れているか
・価格設定、制作予算は適切か
・スケジュールは十分に設定されているか

【著者(インタビューを受ける側)サイド】
・事前に取材内容の構成案(見出しを並べたもの)は伝わっているか
・資料や図、写真などが必要なものは用意できているか
・取材時間を狂わせるような前後の予定はないか
・集中して話せる状態になれるか

【ライター(取材をする側)サイド】
・取材場所と時間は全員に共有されているか
・インタビュー相手が話しやすい方式を採れるか
・カフェでやる場合席は確保できるか
・録音するマイクの充電はされているか
・録音した音声のバックアップはとれるか

これらを編集者が全体をみながら調整します。
取材の予定時間に来ない、などのイレギュラーを避けるため、前日までには場所と時間を再度連絡します。
必要な資料はパソコンに入れておくか、すぐに取り出せるように印刷しておくかも決めなくてはいけません。

単に「話を聞く」だけでもこれだけの準備がいるわけです
これらを確実に確認し、準備します。確実に仕事を終わらせるために、「当日どうにかなるだろう」をできるだけ前日までに減らしてゼロにしておくことが必須になります。

さらに取材が終わったら次は執筆やデザイン、パッケージなどがあるわけで、それぞれの段階に応じて安定した仕事振りを発揮するために気をつけるポイントがあります。
仕事をやっていった最後に、「本がどれくらい売れるか、ウェブがどれくらい見られるか。その結果まで約束できる」ようになると、本物のフリーランスだと思います。
僕もその段階まで到達したいものです。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

コンテンツづくりのそれぞれの工程において、ミスなく安定して仕事ができることが必要ですし、それができてはじめてフリーランス、プロといえるのではないでしょうか。
僕自身も気を抜くとミスをしてしまいますから、常に気を張って、常に安定した成果を出せるように尽力していきたいと思います。

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Ryuki Hayano

早野 龍輝 (Hayano Ryuki→はやのん)編集者&メディアディレクター。 2012年、新卒から書籍編集者となり、ビジネス書づくりをスタート。自己啓発や経営書を中心に、自分と同世代の読...

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