年代によって⾒識を広めることと深める時期がある
こんにちは、編集者のはやのん(@hayanon880)です。
今回は年齢ごとに考えるべき自分の可能性について考えてみます。
簡単に言うと、これは自分の仕事いわば自分のプロフェッショナルである分野をいかに見つけていくかという話です。
20代になると、まず自分の入った業界で業界の常識を作っていくこと、叩き込まれていくことが必要になると思います。そのため僕の経験からも最初の3年間でどの業界で過ごしたかによって、だいたいその人のビジネススタイルや仕事のやり方、物事の考え方、世の中の掴み方が決まるなと考えているんですね。
例えば公務員になればやっぱり行政としての世の中の見方をするし、逆にエンタメ業界に入れば芸能人や有名ミュージシャンといった人たちが世の中を動かしているといった見方になると思うんですよね。それに応じて自分の仕事のやり方も変わっていくし、仕事のスタイルやライフスタイル、人間関係の作り方全体が変わっていくので、20代前半は自分のそもそもスタイルが決まっていく時期だと思います。
20代後半はある程度自分の業界が決まった上で、いろんな人と交流していくことが必要になると思います。これが世界を広げる20代という意味です。自分がある程度固まりつつある中で、例えば社会人3年目とか5年目ぐらいの時期に違う業界の人と会うことで、徐々に自分が最初に入った業界に染まってきたことがなんとなく感じられるようになると思います。
それは話している言葉が違ったり面白いと思っていることが違ったりすることで、徐々に業界ごとに差が出てきたこと、好みや趣味、嗜好、時間の使い方が変わってきているなということが分かってくると思います。ただ他者と会うことで自分の新たな発見があって、自分の過ごしている時間は誰しも同じものじゃないんだということが分かってくるわけです。
一方で人と会うことで、そんな業界があるんだとか20代でこんな仕事をやってる人がいるんだといった刺激は自分にとってもプラスになりますし、今後の長いビジネス人生を考えていく上でも20代のうちに広げておいた見識が役に立っていくことと思います。その中で例えば、より小さい会社で働いている人に出会ったり個人でやっているすごく稼いでる人に出会ったりすると、自分もやってみたいと考えることもあるかもしれません。僕自身はそうでしたから。
僕⾃⾝の経験
20代の早い段階でベンチャー企業の社長やフリーランスと会ったことが今の自分を作っているのは間違いないです。世界を広げたことで自分がまだ知りもしなかった新しい可能性に出会うということが起こり得ます。
一方で世界を広げるというのは、実はずっとやっていて良いものではありません。
世の中のプロと呼ばれる人たちは誰しも世の中を広げた時期と自分の世界を深めた時期の両方があると思っています。そしてそれはおそらく交互にやって来るものだと思っています。
例えば20代でいろんな物事に出会って見識を深めた結果、自分がやりたい業界とやりたい方向性また働き方はスタイルが大まかに固まってきたら、30歳に近くなるにつれてそのスタイルを徐々に深めていくことになると思います。
大企業の会社員としてまずは大きな組織の中で大きな成果を成し遂げたいと考えるのであれば大企業の中でうまく仕事を効率に進める術を身につけるでしょう。
逆にベンチャー企業を若くして創業して5人とか10人の若いスタッフの中で必死に働いていくというスタイルが決まったならばその自分の起業した業界の中でまずは仕事を安定させるように必死にもがくと思います。
つまり世界を広げてい20代半ばとか20代から徐々に世界をもう一度狭めてもう一度自分の分野を極めようともがき始める、それが30歳前後ではないでしょうか。
30歳前後で自分の道を極めようとすることで、次のレベルに行けるんじゃないかという予感がなんとなくしてくる為だと思います。逆に言えば30歳にもなってまだ色んな人とただ会っている人は、なかなか次のステージにいけないということもいえるかもしれません。
さて自分の分野を深めるのが三十歳だとしたら、例えばその2年や3年で自分のやり方を完成させスタッフが雇えるようになるかもしれませんし、人に定型化してスキルとして伝えられるようになるかもしれません。いわばそれが自分の道を極めるということなのだと思います。
特に20代で起業した人は30歳前後で自分の仕事のやり方でどこまで行けるかを試すべきですし、一度その道を決めたらもう脇目も振らずに頑張るというところも一つ大事なのではないかと思います。体力的に無理が聞いてプライベートでもそれほど制約がない年代だからこそできる道の極め方というもののあるのではないでしょうか。
さて自分のジャンルが確立してきたら、もう一度世界とつながる時期が来るのではないかと思っています。自分のある程度極めたという自信を持って、いわばその道のプロとして世界にもう一度出ていくということです。
これおそらく、35歳頃になのではないかと思っています。
僕は今30歳なのでまだこの域に達していませんが、おそらく次はその時期が来るのではないかと感じているところです。
編集や写真のプロであったり本作りのプロであったり、僕以外ではエンジニアのプロだったりデザインのプロだったりとか、いろんなプロがいると思うんですけれども、自分の道を一度極めておくことでもう一度世の中とか関わっていくことができます。
ただしそれは20代の頃のまだフワフワしていた自分と違って、何かある程度道を極めた者として尊敬される、そのための新しい世界と繋がり方が生まれてくるのが35歳頃なんじゃないかと予想していますし、それを合わせて自分の努力を積み重ねていくことが大事だと思っています。
これは僕自身の考えですが、僕自身は今世界を狭める分、深めていく時期にあると思っています。その成果としてこのブログをやっていますし、今は人と会うことは20代の頃に比べると極端に減ったなと考えていますが、これも時期的なものだと思っています。
僕自身は編集で面白いことがいくつか生まれてきていてそれを極めることで、より実力を発揮できる環境を作り、世の中で困っている著者やクリエイターを助けたいという気持ちがありますから、そのために今、道を深めていくことが大事なんだと思っていますし、ある程度道が固まったら次は自分の技術や自信を持って再度世の中に出ていきたいと考えています。
これからいろんなことにチャレンジしたい⼈に贈りたい⾔葉
世界を広げる20代、世界を狭める30歳、もう一度世界を広げる35歳。もしこれからいろんなことにチャレンジしたい人も、まず広げる、広げた中で一つ見つけてそれを深める。深めた上でもう一度世の中に出て行くというこの3ステップを意識してみると自分の迷いがなくなるのではないでしょうか。