会社員が個人でブログを始めたいと考えた時に最初になぜブログをやってみたいのかについてまとめてみることが必要です。
会社員がブログを書こうと考える主な理由
理由1:自分の考えや日々の経験をすべて残していきたい
自分の考えや毎日学んだこと、感じたこと、経験を全て文章の形で残していきたいと考えていくことが、ブログを書きたい第一の理由だと思います。
特に当ブログの読者は毎日たくさんの読書をしたり、たくさんのセミナーに行ったり、また社会の人と話すことで自分の学びや発見が日々増えていく感覚を大事にしたいと考えている人が多いでしょう。
そのため、感じたことをできるだけ忘れないようにブログに残しておきたいと考えることは自然なことです。
会社員のブログとしては、こうした「忘備録」としての目的が第一に来ると思います。
理由2:文章の書き方や自分の考えを伝えたい
続いては文章の書き方や自分の考えを伝えたいという目的もあります。
社会人の中で文章が得意ですとはっきり言える人はそれほど多くないかもしれませんが、日常的にブログで文章を書き、人に見てもらう体験をしておく事で、人に伝わる文章が自然に書けるようになります。
また自分の考えをまとめる、整理するという目的においてもブログを書くということは有効です。
そのため、文章を上手になる、自分の考えを伝えることが上手になる、という意味で会社員がブログを始める 意味もまたあると思います。
なお、アフィリエイトなどで副業収入を得ようという場合にはブログはお勧めができないと思います。
会社員が片手間でやるにはあまりに今のアフィリエイトというものが量を大事にする、量がなければ勝負ができない、という環境になりつつありますので、一日数時間しかブログに時間をかけられない人はまずお勧めできません。
会社員がブログを書くときに最初に考えること
さて、会社員がブログを書くときに最初に考えることについてお話していきます。
何を書くかよりも大切なのは「誰が読むか」=読者
何を書くかよりも大切なのは「誰が読むか」、「読者は誰か」ということです。
何を書くかということは先ほどお話ししたように自分の考えや日々の経験かもしれませんが、 自分以外の人がもし読む場合に、自分の考えや日々の経験がどのように見えるかということを常に考えておかなければ、ブログを続けることはできません。
自分だけが見ようと考えていても、実際には誰かから読んでもらうことで自分の考えがより深まったり、自分の文章術が高まっていくことがあるのですから、常に誰かから読んでもらうことが前提となります。そのため、誰が読むかについては常に視点を切らさないようにしていくことが必要です。
読者は仮想・空想ではなく、実在の誰かひとりを思い浮かべる
といっても皆さんは出版社の人間ではないですから、 読者は誰かと言われてもすぐに答えることは難しいかもしれません。
実際には誰に向けて書いているのか、ということを一言二言、具体例を挙げられるだけで十分です。
実際、友達の誰々くんが読んでいる、後輩の誰々くんに読んでもらいたい、という実在の誰か1人2人が思い浮かべられるだけで十分読者がいるといえるでしょう。
会社員ブログであればそれで十分だと思います。
会社員がブログを書くときに最初に用意するもの
さて、会社員がブログを書くときに最初に用意するものについてお話していきます。
いきなりワードに文章を書くのではなく最初に全体像を
ブログを書こうと思い立って、ある夜にいきなりパソコンを開いて一文目を書き出す、というのはあまりお勧めできる方法ではありません。
ブログを書く場合にも、まずは全体像を作っていくことが必要です。
いきなりワードに文章を書くのではなく、最初にExcelで全体像を作ることが必要かもしれません。
Excelを持っていなければGoogle スプレッドシートでもいいのですが、タイトルの横にどんなテーマを扱うかというテーマ、またどれぐらい書けそうかという難易度、また先に書くべきか後からでもいいかという重要度を書き記して、それを数十本ぶんまとめていきます。
最初であれば20本かければ十分でしょう。
これは20本分表にまとめてみて、自分が全体像としてどんなことを書きたいのかを整理していきましょう。
ブログをやるうえで実現したいゴールの考え方
また、書く以上に実現したいゴールについて最初にはっきりさせておくことは必要です。
ブログをやることで自分の考えが友達に分かりやすく説明できるようにしたいということもありますし、例えば誰かからブログを読んでいるよ、と10人から言われるようになることが目標になるかもしれません。
また、日頃自分が入っているパネルディスカッション系のイベントで、自分のブログが認められて、もしかしたら登壇者側として呼ばれるかもしれないというのもひとつのゴールです。
書きたいという思いが強い場合はゴールはそれほどはっきりしたものではなくて漠然としたものでも構いませんが、一つ決めておくので日々のモチベーションを設定することができます。
会社員がブログをやるうえで勘違いしがちなこと
さて会社員がブログをやる上で勘違いしがちなことについていくかいくつか教えていきます。
完成系を出す必要はない
まずブログというのはいきなり完成形を出すものでありません。
徐々に半分出来上がったものを公開しながら、人の意見を受けて徐々に完成させていくものです。
いわば読者とともに作り上げていく未完成なもの、動的なものというものがブログです。
ブログは完成形を出そうとすると、いつまでもリリースできませんから、常に8割9割でも構わないのでまず出してみる。
出したものをすぐに誰かに読んでもらう、ということを常に意識しましょう。
いずれにせよ、自分が成長しているのですから自分が100%と思っていても少し後から見てみると全然100%ではなかったりして、なんだったんだあの時間は、となります。
変に完璧を目指さず、8割・9割でも次々と出していって、後から振り返る、また新しいものにチャレンジしていく、というのがブログ的です。
すごいブロガーを参考にしすぎない
また、ブロガーと言うと会社員ブロガーでもすごい方がたくさんいらっしゃいますが、実はあまり先輩方、いわゆるうまくいってる人を参考にしすぎると逆に筆が進まないということがあります。
なぜなら、すごい人に圧倒されてしまって、自分はこんなに書けないんだなと思ってしまうことが普通だからです。
会社員がブログを書くということは相当エネルギーがいることで 、さらに高い壁を見せつけられてしまったら、ほとんどの人は 挫折してしまうでしょう。
その場合は、ブロガーの先輩方を見ないで自分だけでやってみるということが必要です。
このブログを読んでいる時点である程度ブログを読んでいるということは確かかもしれませんが、実際に書くにあたっては、ある程度他の人のブログは遮断して、自分だけの空間を作ることも必要かもしれません。
僕自身も尊敬している、参考にしているブロガーはたくさんいますが、実際執筆する場合にはそうしたブログを一切見ずに、集中して自分の文章だけに向き合っています。
これは他の人のブログを見ると、その人の文章や構造に引っ張られてしまうことを避けるためです。
ブログはあなたの愚痴を書く場ではない
また、僕自身も会社員時代にブログというと、どうしても悪口を書いて人の暗部をさらけ出すものだと考えていましたが、これだけブログが増えた以上、愚痴を書くブログは匿名世界のものだと思います。
もし、会社員がせっかくブログをやるのであれば、是非実名で書いても恥ずかしくないような内容で学びを蓄積していってほしいと思います。
愚痴が書かれたものは、人はマイナスなものについてはできるだけ避けようとしますから、誰かからも読んでもらえない可能性があります。
自分の仕事の愚痴ばかり書いていて、誰からも読んでもらえなかったら、学びも少ないですし、最悪です。
特に20代のうちは愚痴があるのは当然ですし、それを無理に解決する必要もありません。
出来るかぎりポジティブで生産的なことだけに意識を集中して、ブログのテーマにすることを意識してほしいと思います。
ブログは、当初思い描いたとおりにはならない
最後に、完成形を出す必要はありませんし、ブログは当初思い描いた通りにはならないということも知っておきましょう。
僕のようにメディア設計を生業としている人間ですらも、ブログを公開していく中でブログの形は徐々に変わってきます。
そのため、完成形はだれも予想できないものです。
なおさら、自分自身初めてブログを書く、初めて文章を書くという人は完成形をイメージすることは至難の技。
自分には自分なりのゴールがついていきますが、その完成形は数年やってみることで初めて見えてくるものです。
当初思い描いた通りになっていなくても、むしろそれはプラスのことだと考えて 受け入れましょう。
ブログをやることで毎日のすべての出来事が自分なりにとらえられるようになりますし、見え方が変わるのは間違いないと思います。
文章を書いていくと自分のイメージもだんだんと定まってきて、それが新しい自分をつくっていくことになります。
本格的にやると苦行に近いですが(笑)、趣味よりもちょっとだけ自己投資、自己鍛錬のつもりでブログに取り組んでみてください。
このhayanon.comでもブログや情報発信のコツについては日常的に紹介していますので、ぜひこまめにチェックしてみてくださいね。