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起業や独立を考えたときに本を読む

本を読むことで、 起業や独立に対して今までまったくイメージがなかったところから急に具体的なイメージが湧くという経験をすることがあると思います。
本の著者には起業家や起業コンサルタントが多いため、必然的にそうした情報に触れる機会が多くなるためです。

また本以外でも起業や独立について知る機会はあります。

たとえばテレビ。
深夜のドキュメンタリー番組などで20代で活躍する企業家や活動家の事を知り自分もこんなふうに20台から有名になりたいなと思うこともあるかもしれません。

またビジネスマン向けのインタビューウェブメディア。インタビューメディアでは、IT企業を中心に若手社長のインタビューを載せるのが流行しています。
ビジネス系のWebメディアをいくつかチェックしていれば、独立を経験した人のインタビューがたくさん読めます。

こうしたメディアでは、「起業は難しくない」「新卒で起業するべき」と言ったメッセージに触れることが多くなり、だんだんと起業が身近に感じてくることもあるでしょう。

興味を持った人の中から、
「もし、いま自分が起業するのであれば、どんなことができるんだろう?」
と興味半分で起業本を読んでみる人が出てくるかもしれません。

なぜ起業本を読むべきなのか

起業本とは Amazon分類で言えばここのジャンルになります。

◆起業・開業ノンフィクション
https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/books/554216/

このページには、国内・海外のあらゆる業種において起業や開業関連の本がランクインしています。
ランキングだけでいうならば、海外の有名ベンチャーや国内有望ベンチャーの社長本がランクインしやすいため、起業本というとそれらをイメージすることもあるでしょう。

これらのランキングにあるものは、ほとんどがいまの自分の仕事の業界と関係のないものです。
そのため、これら自分と異なる業界の人の話を聞いても参考にならないような気がするかもしれません。

しかしながら業界が違っても、「会社を立てる」という意味では一緒です。
法人設立や最初のメンバー集め営業先の開拓など、自分の業種と異なる業界であっても共通する部分がたくさんあります

内容としてはたとえば
会社設立1年目に陥りがちな間違いや勘違い
人間関係で起こりがちなトラブル
知っておきたいサポート
などは業界を問わず知っておきたい内容ばかりです。

その意味では、業界が違っても、起業アドバイスの本を読むことが有効です。
特に「本に書かれているのと同じ間違いは絶対にしない」という目的で読むといいでしょう。

起業本を読む際の注意点

起業本の種類を知る

さきほどのアマゾンランキングのなかで、同じ起業本といってもいくつか種類があることがわかったと思います。

  • 起業に興味をもったら読むもの
  • 実際に起業するときの考え方やビジネスモデルの考え方を授けるもの
  • 実際に起業する際の手続きや経理の基本が学べるもの
  • 実際の特定の企業について、企業のなかの人間または近い人間が語ったもの
  • 簡単に分類しただけでも、この4種類があります。

    もし、最初に読むのであれば、一番下の「起業に興味を持ったら読むもの」を探しましょう。

    起業本からは成功ではなく失敗を学ぶ

    起業推奨本や起業準備本からは失敗を防ぐ方法は学べますが、あなた自身が成功する方法について直接学ぶことはできません。
    あくまでもしあなたが起業する際の「失敗しないための注意点」を授けてくれるという位置付けで読むのが正しいでしょう。

    おすすめ書籍

    ここからは具体的に起業や独立を考えたら会社員のうちに読んでおきたい「起業に興味を持ったら読むもの」と「実際に起業する際の手続きや経理の基本が学べるもの」についていくつか紹介していきます。

    そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか


    まずは漠然と「起業に興味を持ったら読むもの」の代表格として、こちらを紹介します。

    最初に小さく働く」「自分ができることから会社を考える」流れについて理解したいならばこちら。
    うまくいっている企業のビジネスモデル分析からスタートし、小さく働くことについておおまかな流れをイメージできる本書。

    著者は企業分析の専門家で、本書のスタイルは「クレバーにビジネスモデルを構築し、安定させる」ことを主眼にしている印象です。
    といってもいきなりITベンチャーを興せという内容ではなく、むしろ20代での「丁稚奉公」が誰にとっても必須であり、その期間がなければ起業するべきではないと断言するほどです。

    本書では、会社員のうちに誰かから必要とされ、そこにお金が発生し、ビジネスとなり、起業して本業としていく流れを3つの期間に分類しています。

    それが①潜伏時代(2〜5年)、②独立時代(1〜3年)、③起業時代(1〜3年)ですが、潜伏期に鬱屈した思いをすることもまた必要であるといってくれるのが非常に心強くもあります。

    カバーのイラストは弱々しいですが、内容はパワフル。どちらかというとかなり「できる」人向けであることは否めません。

    しかし、個人レベルで理想の成長イメージを描けるという意味では読んでおいていいかも。個人事業主になるにせよ、小さい会社を起こすにせよ同じプロセスをたどるはずです。

    起業1年目の教科書 (Asuka business & language book)


    続いては、「実際に起業するときの考え方やビジネスモデルの考え方を授けるもの」の例としてこちらを紹介します。続編の「お金」編とともに、実際に起業した身からすると考え方の視点を授けてくれる良い本だと思います。

    もし上記2冊のような本を読んで具体的に起業することになったら、実務本などを読んで実践して行く流れになります。

    いま注目されている若手起業家の本はチェックすべき?

    もしあなたが起業するつもりであれば、いま話題の起業家の本を読むべきでしょうか。
    優先順位でいえば、「優先順位は低い」と言えます。

    なぜなら「最近世にでたばかりの若手起業家は、著者としては一流ではない」からです。
    それは、本に書かれている内容が果たして本当に正しいのか、整理されているのかが保証されていないのです。

    若手起業家の本を作る場合には大抵、メディアで有名になったりその会社自身から出版社に売り込みがあった場合に本の企画が立案されます。
    当然注目されている時に本を出すのですから、できるだけ早く本を作る必要がありますし、また本人自身も、本を書く以外にもテレビに出たりWebメディアに出たり、 メディアに出たり、 トークイベントやセミナーに出演することも多いでしょう。

    著者としてじっくりと文章に向き合う時間がなかなか取れない人が本を書くのです。

    またベンチャー企業の世界は短期間で成功できるぶん、短期間で転落しやすいものです。
    そのため、 数年前はベンチャー業界の寵児としてもてはやされていた人物が、数年経つと事業業績は悪化し、メディアのオファーも減っていて、誰も相手にしていないということが起こります。

    数年前調子が良かった頃に書いた本を、世の中の厳しさに晒された後では同じ内容でも説得力がなかったりします。
    調子が良かった頃に書いた本は、やはり考察が甘く、ノウハウとして確立されていないものが含まれてしまいます

    時間の試練を経ずに書いたものですから、本当に正しいかどうか、一般的な法則として成り立つかどうかを判断せずに本の文章になっているのです。
    そのため、たとえ書籍のかたちで世の中に出ていても、情報の価値としては低いものだと受け取るのがよいでしょう。
    同じ読書時間ならば若手起業家が短時間で書いた本よりも、本の書き手が時間をかけて書いたものを選ぶべきです。

    起業するつもりがなくても起業本は読んだ方がいいか

    以上、本を紹介しました。
    もし、あなたが会社員で、これからもしばらく会社員を続けるつもりがあるとします。

    そんな場合、起業するつもりがなくても起業本は読んだ方がいいのでしょうか。
    答えはノーです。
    会社員に求められる能力と、起業家に求められる能力は大きく違います。
    起業家が、会社員に必要な能力のすべてを持っているわけではありません

    起業家と言うとスーパーマンでスーパーマンの言うことは何でも正しいと思いがちですが、 ビジネスの捉え方や組織の捉え方など、業界が同じでも世界の見方は異なります。
    そのため、起業家の本を読んでも、あまり役に立たないことだってあります。
    誰しもが起業することだけがゴールではありませんから、起業するつもりがないあなたは起業本を読むよりも、会社員向けの定番書を読むことを優先しましょう。

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