社会人1年目の乱読のために
このブログでは若手社会人のうちは、優れたビジネスをできるだけたくさん読んでほしいと考えています。
優れたビジネス書を浴びるように読むことを「乱読」と読んでいますが、経験のない若手社会人(入社3年以内)のうちはできるだけたくさんのビジネス書を選り好みせず読んでほしいと考えています。
たくさんのビジネスを読むためには、当然たくさんの本を購入しなければいけません。
もちろん、読むべき本を全て新刊で紙の本で買うことができるのが一番です。
しかし、若手社会人のうちは給料が安いもの。
本代に回せるお金は限られているでしょうから、販売価格が安い電子書籍で同じものが読めるなら電子書籍でもいいかもしれません。
さらにその電子書籍が読み放題であれば、たくさん読めば読むほどお得ということになります。
こうした方にオススメしたいのが、 アマゾンのサービスである Kindle Unlimitedです。
電子書籍読み放題サービスKindleUnlimitedとは
Kindle Unlimitedとは、Amazon Kindleで提供される定額制の読み放題サービスです。
月額980円を払うことで、Kindle Unlimitedに登録された本であればどれでも自由に読むことができます。
ただし、ひとつひとつは電子書籍として自分のKindleアプリか、またはKindle専用端末にダウンロードしなければいけません。
一度にダウンロードしておけるのは10冊までで、11冊目からはどれか一冊を削除しなければダウンロードできません。
読み放題と聞くと、 Amazonに売ってあるあらゆる本が月額1000円程度、ビジネス1冊分で読めてめっちゃお得じゃないか!と思うかもしれませんが、Amazonで販売されている電子書籍のうち、さらにKindle Unlimitedに登録されているものだけが対象になります。
そのため、いざ加入してみて検索してみたら、意外と読みたい本がなかった・・・ということも十分に起こり得ます。
ざっと見たところ、所々有名な本もありますが、その多くは3年または5年経過したかつてのベストセラーです。
既に紙の本は絶版状態になっているけれども、電子書籍であったら販売できるため、発売から年数が経ったものはKindle Unlimitedに収録されやすいと言えるでしょう。
基本的に書店の新刊コーナーに並ぶような注目の新刊は、 新刊期間のあいだには読み放題になることはない、と考えたほうが良さそうです。
電子書籍読み放題KindleUnlimitedへの登録方法
KindleUnlimitedへの登録方法は簡単で、アマゾンのサイトにログインし、「KindleUnlimitedへの登録」を押すだけです。
登録すると、Kindle Unlimited に登録された本の購入部分に「読み放題で読む」というボタンが出ているため、そこをクリックすることでダウンロード可能になります。
また、「こちらの本もおすすめ」というようにおすすめの本の表紙が出てきますが、読み放題の品目であれば本のカバーの上に「Kindle Unlimited」のロゴがついているため、 一目瞭然です。
一冊ダウンロードすると、同じように読み放題のものがおすすめに出てくるため、次々と「読み放題で読む」をクリックすることで、まず最初に読む10冊をぽんぽんとダウンロードできます。
今自分がどんな本を読み放題ダウンロードしているかを確認するには、これまでのダウンロードした電子書籍一覧をみればわかります。
Kindle Unlimitedの本だけがリストアップされており、必ず、現時点でダウンロードしている本は10冊以下になっているはずです。
もしもう読まないと思った本があれば、パソコンのAmazonのサイト上から「削除」ができます。アプリ上からも可能です。
なお、一度削除した本も再度ダウンロード可能です。
こちらにもリンク貼っておきます。
電子書籍読み放題KindleUnlimitedのメリット
Kindle Unlimited には、「たくさん読める」ということ以外にどんなメリットがあるでしょうか。
電子書籍なのに、即返品できる
まずは、「つまらなかったら即”返品”できる」ということです。
返品と言っても、実際は別の読み放題本と取り替えるだけですが、変なものを買ってしまっても金銭的に損をしにくいのが読み放題サービスのメリットです。
そもそも、普通の電子書籍を購入する場合、Kindleであれば7日間を過ぎると返品ができなくなります。
しかし、ダウンロードしてから実際に読むまでに時間かかってしまったりすると、返品期間を過ぎてしまうこともあるでしょう。
また、プロの編集者の名の通った信用のある出版社が編集した本ばかりではないですから、品質の担保がされていない電子書籍もたくさんあります。
特に電子書籍だと、最初の無料お試し部分(買わなくても見える部分)と、買わなければ読めない後半部分があります。
最初だけ印象がよければダウンロードしてもらえるため、「最初だけ良い内容を入れておき、後半はどうでもいい内容を入れておく」という露骨な順序立てをしている著者もいます。
購入して7日たって後半部分を読んでいたら、いい加減なつくりの本だということがわかった、返金してほしい!ということが電子書籍ではできません。
一方読み放題サービスの場合は、少しでも本のクオリティに不満があれば即刻削除して、別の本をダウンロードすればいいだけの話です。
時間は多少無駄になってしまいますが、別の読み放題本に差し替えたと思えば、金銭的に損はしていないはずです。
専門的でタイムリーな内容が読める
紙の本を作らず、電子書籍専門で本を作って配信している著者もたくさんいます。
紙の本は最低でも半年程度かかってしまいますが、電子書籍の場合は印刷の手間がないぶん、世の中で話題になってもすぐに電子書籍にして配信することが可能です。
また紙の本だと一定の分量がなければ本として成立しないため、あまりにネタのボリュームが少ないとそもそも本として企画が立たなかったりします。
一方電子書籍であれば、紙の本で言うところの50ページでも30ページでも、極端に言えば10ページでも販売可能です。
「あまりページ数はないけれども、とにかく電子書籍のかたちで配信したい。値段をつけるよりも読み放題に登録して、読まれたぶんだけ印税がもらえればいいや」と考える著者もいます。
たとえば仮想通貨や国際情勢など話題のニュースを短く解説したものは、ページ数の少ない電子書籍として世の中に発信するのに向いています。
読み放題にすることで、「この本もついでに読んでみようかな」と読者が感じる内容が配信されやすくなります。
読者からしてみれば、質はさておき、専門的でタイムリーな内容がコンパクトに読めるというわけです。
まずその人の電子書籍を1つ知ることができる
ダウンロードしてもつまらなかったら消せばいいわけですから、読者からすると今まで読んだことがない人の電子書籍であっても、「読み放題だし読んでみようかな」と考えることがあるかもしれません。
読者のハードルからすると
読み放題ではない0円電子書籍 < 読み放題 < 有料の電子書籍
ですから、電子書籍に固定の値段(300円や500円)をつけて売るよりも、Kindle Unlimited で抵抗なく読んでもらうことを選ぶ著者も多いわけです。
読者からすれば、どんな内容の文章を書くのかわからない著者であっても、一旦読んでみようかなという気持ちになります。
電子書籍読み放題KindleUnlimitedのデメリット
ここからは逆に、Kindle Unlimited のデメリットについてお話します。
最大のデメリットは「あれも、これも」と欲張りすぎて、 結局どれも読まない状態になってしまうことです。
読書に慣れていないと、一度に10冊もダウンロードしてしまったら、それだけでお腹いっぱいになります。
「とりあえず10冊手当たり次第にダウンロードしたけど、どれから読もうかなあ」
「これ全部読むのは相当時間かかるな、あとからまとめて読もう」
こんな感じで読むのに気合いをいれなくてはいけない状態だと、「あとで読む、あとで読む」となって結局読まないままになりがちです。
読み放題になると、「いつでもたくさん読める」という意識から、かえって読書をしなくなりがちです。
実際は月1000円払っていますし、毎月請求がかかっているのですが、読まないまま何ヶ月もすぎてしまうことだってありえます。
人間とは不思議なもので、同じ本でもあまりに安く手に入ったものには有り難みを感じないため、定価で買ったときよりも後回しにしがちになります。
10冊あるし電車の移動時間に読もうと思っても、スマホでネットニュースを見て時間を浪費してしまったりゲームをして過ごしてしまうかもしれません。
読むのを忘れたまま翌月になってしまっても、同様に月額量が引き落とされているため、むしろ損してしまうことだってあるのです。
古い本か、ほどほどの本しかない?
また有名出版社から出た本はある程度年月がたたないとKindle Unlimitedに収録されないため、読み放題でダウンロードできる方法は数年前の本になります。
小説や漫画などでしたらそれほど問題はありませんが、ことビジネス書においては古い本だと内容がいまいち使えないこともあります。
出版社からしたら新刊で内容のよいものはできるだけ定価で読んでもらいたいわけですから、当然です。
また紙の本がなく、電子書籍のみの品目は、そもそもクオリティがそれほど高くないケースがあります。
基本的にはたくさんの紙の本と電子書籍を読んでほしいのですが、あまり質の高くないものばかり読んで時間を浪費してしまっても考えものです。
Kindle Unlimitedはサブの位置付けに
基本的に、ビジネスを多読するべく、このブログの読者にKindle Unlimitedに加入することをお勧めします。
しかし、月額1000円のKindle Unlimitedだけを読書の源にするのではなく、1300円や1500円の新刊の本を丁寧に読みながら、そのサブウェポンとしてKindle Unlimitedの本たちを活用してほしいと思います。
「質が高くて新しいもの」と「質はまあまあだけど量が多いもの」の二刀流です。
この二刀流で、いま読むべき新刊は身銭を切って身になりますし、量を稼ぐべきところは読み放題サービスでお得に解決できます。
たとえば
・SNSで話題になっている起業家の新刊はすぐに紙の本を買って、大切に読み込む
・いろんな起業家の創業ストーリーに興味をもったら、Kindle Unlimitedにある企業本をひたすらダウンロードして読みまくる
といった感じでしょうか。
別の例でいえば
・SNSで話題になっている自己啓発書はすぐに買う
・似たようなもので過去の定番書があれば、Kindle Unlimitedで探してダウンロードして流し読みする
という感じになるでしょう。
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Kindle Unlimited はまだまだこれから変化が起きていくサービスです。
今後登録されるビジネス書の種類も増えていくことは間違いないですが、良いところ悪いところを考えて、月額以上のメリットが得られるよう、上手に使い分けていきましょう。
登録はこちらからも可能です。