社会人になったらマナーを真っ先に学ぶ
社会人になってからは多くの企業で新人研修があります。
様々な業界や会社がありますが、基本的な会社のマナーというのはある程度決まっています。
あなたがマナーの足りないミスをすると、会社全体が悪い印象を持たれてしまいます。
新入社員のうちはまず、相手に失礼を与えないような最低限のマナーを覚えなくてはいけません。
今回はマナーの例としていくつか紹介したのち、定番のマナー本を紹介していきます。
新入社員が身につけるべきマナー一覧
名刺交換
多くの会社で最初に叩き込まれるのが名刺交換のマナー。
会社員生活は、名刺入れに名刺を持ち歩くところから始まります。
会社の部署名と名前、電話番号と住所が書かれた大切なカードです。
日本の会社では名刺を相手の分身として過剰に大事にするため、その扱いを間違えるととても失礼な印象を与えます。
名刺を交換する時の立ち方、差し出し方(右側に出す)、受け取ったあとに一通り内容を確認してリアクションするまではもちろんのこと、名刺を交換した後でもテーブルの上にどのように名刺を置くか、までがセットです。
例えば自分の会社から二人、相手の会社から二人 で会議をする場合、名刺交換をしたなら、相手の座っている順番通りに名刺も並べなくてはいけません。
並べた名刺は会議が終わるまでそのままにしておきます。
(テーブルが狭すぎてあまりに邪魔なときは、相手が気をつかって、名刺はしまってもいいですよ、と言ってくれるはずですが、言われるまではできるだけ置いておきます)
メールの書き方
社会人になると会社のメールアドレスが一人ひとつ与えられます。
これまで個人としてメールをしていた場合と比べ、会社の一員としてメールをやり取りするようになります。
学生時代のLINEでのやりとりばかりに慣れていると戸惑うかもしれません。
宛名を書くこと。
メインの宛先とCCを使い分けること。
BCCを使うタイミングを知ること。
いわゆる「サーバーメール」の使い方を覚えていきます。
CCは何となく分かると思いますが、僕自身も社会人2年目ぐらいになるまで、
「このBCCというのは何のために使うのだろう??」
と、ずっと疑問に思っていました。
BCCを平たく言うならば「相手には送ったようには見えないけれども、自分としては送ったこと自体を伝えておきたい相手にBCCを使う」イメージです。
たとえばあなたが上司から「取引先の誰々さんに、忘れずにメールで資料を送っておいて」というときに、その上司のアドレス自体は宛先に入れなくてよい場合。
そのときはBCCに入れることで「確かに僕は、送りましたよ〜!ほら!」というニュアンスでメールを送ったこと自体を見せることができます。
BCCは「忘備録や証拠を、他人に対して残したいとき」に使うことが多いかもしれません。
会社の同僚の呼び方
社外の人に対して、自分の会社の人間の名前を呼ぶときには「苗字呼び捨て」=「敬称略」になります。
さんづけはしません。
たとえ上司であっても、社長であっても同様です。
僕もはじめて自分の会社の社長を「さん」づけせずに紹介したときはむずがゆい思いがありましたが、これは絶対のルールです。
口頭で話す場合だけでなく、メールの宛先の場合も同様に敬称略になります。
座席の座り方
飲食店などに座るとき、4人がけで目上の人はどこに座るのか。
全員が友達だった場合は適当に座れば良いのですが、参加者の中に一人でも取引先の相手や会社の上司、先輩がいるならば、目上の人から優先して座ることがルールです。
座る順序だけでなく、座る位置も決まっています。
空間には「上座」と「下座」があり、目上の人には上座にすわってもらうようにすすめるのが礼儀です。
ルールには判定基準がいくつかありますが、基本的に
「一番若い若手社員が、一番最後に、出口に一番近いところに座る」ようにすれば安心です。(シーンによって例外もあります)
新入社員が身につけるべきマナーを本で学ぶ
どんな会社でも身につけるべき最低限のマナーは共通しているため、もっとも本で学ぶのに適しています。
たいていは1冊にまとまっているため、その内容をすべて身につければOKです。
1冊身につけるといっても半分くらいは仕事のなかで自然と身につくので、
なかなか覚えにくい内容だけその都度復習して身につけていくイメージです。
新入社員が知るべきマナーがわかる本のおすすめ
マナー本としては基本的な内容がすべて広くまとめられているものを読んでおきましょう。
会社の新人研修があるところはそのときの教材に加えて復習として。
またベンチャーなどで新人研修がほとんどない場合は、手元に置いて1冊を使い倒しましょう。
なお、2冊以上読む必要はありません。
図解 ミスが少ない人は必ずやっている「書類・手帳・ノート」の整理術
ど定番書。基本的にこれを買っておけば大丈夫です。1年で頭に入るでしょうから、ある程度読んだら来年の後輩に譲ってあげてください。僕もちょうど今年6歳下の弟が社会人になるので、プレゼントしようと思っています。