こんにちは、編集者のはやのん(@hayanon880)です。
ここでは実際に本の出版を目指している人向けに、本を出すことでどんな意義があるのかについてお話していきたいと思います。
本を出すこと自体のハードルは下がっている!?
まず、一昔前に比べて、本を出すということ自体のハードルは非常に下がっています。
これは自費出版とか、オンデマンド出版とか、いろんな出版方式が出てきて、ある程度まとまったお金を用意すれば誰でも出版ができ、しかもある程度名前が知られた出版社からも出版ができる状況になったことが原因です。
この意味では本の出版自体のハードルは下がったということが言えます。
ただし、誰でも本が出せるようになったということは、本を出すだけではいまいちその効果が出ない、ということを意味します。
言い換えれば本を出すだけがゴールではなくて、本を出した後にどうなりたいのかのビジョンがないと、「ただ本を出しただけ」になりがちです。おそらく、自費出版をした9割の人がそうでしょう。
こうした本を出す意義というものを意識して出版活動を進める、ないしは出版を目指すということが必要になってきます。
ではここで、本の出版を目指す個人が知っておきたい本を出す意義について、今回は3つポイントをまとめていきたいと思います。
無名の個人が出版する意義1 ノウハウを形にする
最初にあげられるのが、自分の専門家としてのノウハウや知見を、一冊にまとめられるというポイントです。
これまであなた自身がブログで書いてきたりセミナーをやったりして、様々なところで話してきた自分自身のノウハウや知見。
これは一度体系立てて形にしてまとめておくことで、今後その形になったものを元にセミナーを行ったり協力活動を行なったりできるわけです。
こうした自分自身が持っている目に見えないもの一冊の形にしてそれをもとに活動をする。
これが最も適するのが、「本」(書籍)というメディアです。
本という形に、自分のノウハウを形にする。こうすることで、今まで自分自身の専門分野が説明できなかったことが、本を出すことで一目でわかるようになります。
これが本を出す意義の1つ目です。
無名の個人が出版する意義2 信用を高める
2つ目が、「個人の信用を高める」というところです。
本を出すハードルが下がったといえど、本を出すにはやはり、一定の資金とスタッフを集める力が必要ですよね。
自分だけで配信可能なブログやYouTubeとは違います。
「誰かしらの信用を得て出版をした」、または「どこかの出版社からOKが出て出版をした」、これらの事実は、自分自身の信用を高めてくれます。
その意味でも、本を出すことで信用が高まるということは間違いないと思います。
特に無名の個人が本を出したことで、それまで注目もされなかった部分が注目されるようになる。この点は見逃せないでしょう。
無名の個人が出版する意義3 著者同士の交流に飛び込む
続いて無名の個人が出版する意義の三つ目として、著者同士の交流に飛び込むということが挙げられます。
本を出したことで、今まで無名だった人が「著者」という扱われ方をするようになります。
著者、つまり本を書くのに値する専門家という意味ですから、知見があってなおかつ自分でも活動している人として扱われるようになります。
すると当然一般の人からも見られ方が変わりますし、それ以上にお互い本を出している者同士の交流の中に自分自身を置くことが可能になります。
本を出したことで、様々なトークイベントとかセミナーで、それまで著者の人しか相談していなかったところに自分も呼ばれるようになるかもしれない。パネルディスカッションをするかもしれない。
また、企業勉強会や、何かしらの業界セミナーに呼ばれる時にも効果を発揮します。依頼する側としても、あなたが本を出していることで、著者を呼ぶような形でオファーをするわけです。
こうした著者として見られる、著者として動けるようになる。これも非常に大きな成果です。
これはブログやYouTube配信ではなかなかできることではないですから、こうした意味でも本を出して著者になるということが非常に大きなものであるということがお分かりになるかと思います。
以上、本の出版を実現することで、無名の個人にとってどんないいことがあるのかこれについてお話ししてきました。
本を出すことはハードルが下がったとはいえ、社会的に一定の信用を得られる効果はあります。
著者たりうる専門的知見や経験を持っている必要がありますが、それを備えているのであれば本の出版にチャレンジしてみて自分自身のステージを上げていくということが選択肢の一つとして入ってくるかと思います。自分の扱いを変えることができ、見られ方を変えることができる。これらの点を覚えておきましょう。