性能の良い最新パソコンを買う前に、自分の仕事内容を整理する

仕事のコツ

仕事で使うパソコンをできるだけ最新のものにして、処理速度も速いものにしたいと考えている人がいると思います。
しかし、仕事内容によっては、最新パソコンはむしろ買わないほうがよいことだってあります。

今回は、仕事で普段持ち歩いて使うパソコンの性能についての考え方についてお話しします。

個人でパソコンが必要な理由

会社のパソコン以外で自分のパソコンが必要なケースといえば定番出先でも自分の文章を書いてありプレゼン資料を作ったりする場合などがあるでしょう。

特にIT機器のルールが比較的寛容な制作プロダクションや、自分のパソコンお仕事でも使うことを推奨しているベンチャー企業などにおいては、自分のパソコンで仕事をするということが一般的です。

また固定のオフィスに一日中いるわけではなくて先が多い営業マンやカメラマンに至っては、常に自分のパソコンを持ち歩いているということもあるでしょう。

フリーランスの方でも、文系の仕事の人(士業やライター、コンサルタント、エージェントなど)はパソコンを持ち歩いていることが多そうです。

僕のMacBook Proの使い方

かくいう僕もフリー編集者として常にMacBook Pro 13 inch(2017年モデル)を持ち歩いています。

出先で文章を書いたり企画書を書いたりすることはもちろんのこと、撮影時には写真の補正やアップロードなどもおこないます。

日常的に仕事で使うソフトとしては
・ワード
・メモ帳
・メールクライアント
・Google Chrome
・Adobe Illustrator
・Adobe Lightroom
・Adobe Photoshop
・Adobe Indesign
をほぼ毎日起動しています。

またYouTubeにアップする動画を編集する際にはAdobe Premireを使っています。
(Adobeはいずれも月額制のクリエイティブ・クラウドです)

またLINEにPDFやワードファイルを送ることもありますから、PC版のLINEも常に立ち上がっています。

僕が関わるブログは全てWordPressで管理しているため、WordPressが出先でも編集できる環境が必須です。
WordPress入稿の際には文章の全体をみたり写真をアップロードして修正、再度アップロードを繰り返すので、パソコン以外からだと作業ができません。

Mac専用の入稿ソフトである「Marsedit」も活用しています。
本当 MacBook Proを持ち歩かなくて済むならば一番身軽なのですが、現時点でパソコン持ち歩かないとどうしても仕事の効率が落ちてしまうのが現状です。

なお、僕はほとんどエクセルは使いません。

たまにメディアの全体管理などで1シートだけつくって共有することがありますが、2ヶ月に1回くらいです。
(というか、意識的にエクセルは使わないようにしています。これについてはこちらの記事でお伝えします)

性能がいいパソコンで変わる例

まず僕の場合で言うならばパソコンの性能が良くなると、 処理速度が上がります。

例えば写真を一括で明るく補正したい場合。

取材では毎回少なくとも100枚、平均で200枚、多ければ400枚ほどの写真を撮影します。
高画質で1枚4MB、低画質でも1〜2MBあるため、データ量がけっこう大きくなるのですが、それを Web に掲載する場合には1枚500キロバイト程度に落とします。

その際にAdobe Lightroomで一括補正するのですが、パソコンの処理性能が高いとその書き出しのスピードが速くなります。

また、写真よりもさらにパソコンの性能が問われるのが動画編集です。

動画の書き出しは少し編集したものを書き出す場合にも多くの処理が必要になるため、時間がかかります。
動画は、YouTubeにアップするような低画質のものであっても、マシンの性能をフル稼働させて書き出すものです。

そのため、動画の書き出し時は他の仕事がほとんどできないということが普通にあります。
するとパソコンの性能が少し違うだけで書き出せる時間が変わってくるわけですから、結果的に時間が短縮できます。

性能が良くなっても仕事の成果はそれほど変わらない

ただし、普段の僕の仕事から考えると、写真の書き出しスピードが多少変わったからといって、それほど損害があるわけではありません。

動画編集は、処理速度が早いCorei5搭載のMacBookProであっても「もうちょっと早くなったらいいのにな」と思いますが、逆に言うと、動画編集以外では、それほどパソコンの性能の良さを実感する機会はないといえばなさそうです。

冒頭で触れたように手先で打ち合わせをする人は、大抵が営業職の打ち合わせか、軽いデータを扱うメディア関係者でしょうから、よくよく考えてみるとそれほどパソコンのスペックを気にする必要はないかもしれません。

ワードとエクセルが問題なく使えてさらにパワーポイントも重いデータを使わなければいいだけですから、さして問題はなさそうです。
もし動画を書き出したいのなら、寝る前に書き出しをスタートさせて、翌朝チェックすればいいだけの話ですから。

処理速度が早いパソコンはバッテリーが減りやすい

基本的な知識として知っておいてほしいのですが、処理速度が速い(CPUが高速な)パソコンほど、多くの電力を必要とするため、バッテリーが減りやすくなります。
つまり、不必要に高性能なパソコンを出先で使っていると、電源がみるみる減っていってしまうのです。

せっかく重いパソコンを持ち歩いているのに、出先で大事な時にバッテリーが減って使えないという可能性があります
そのため、普段の仕事で性能を持て余すほどの高性能なパソコンは、持ち歩くことを考えるとかえってマイナスになる可能性もあるかもしれません。

自分の仕事を整理して、どれくらいの性能で十分かを確実に

新しいパソコンを検討する時には出来る限り処理速度の速いパソコンを検討するかもしれませんが、そこでちょっと立ち止まって、仕事のニーズに合ったものを選ぶことが必要です。

処理速度の速いものはパソコン重量が重く、値段も高価で、バッテリーも減りやすくなります。
結局仕事では動作の軽いソフトしか使わないのに、オーバースペックなものを持ち歩いていると宝の持ち腐れになります。

そう考えてみると、WindowsであればSurfacePro、Macであれば12インチの軽量MacBookや旧モデルのMacBook Airなどの軽量マシンで十分な人ばかりかもしれません。

自分が仕事で何を使うのか、どんなソフトを使っていて、パソコンの性能が問われるときはいつなのか。
整理することで、間違ったパソコンの買い方をすることがなくなりますし、仕事内容に意識的になることですっきりします。

性能の良い最新パソコンを買う前に、自分の仕事内容を整理することが先決です。

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