Udemyセミナー動画配信体験記その②〜撮影

Udemy

こんにちは、早野龍輝(@hayanon880)です。

今回は、自分がUdemyで講師として動画を撮影し、編集してみた体験記をお伝えしていきたいと思います。

今後、「動画を撮影してみたい」「セミナー動画って、どれくらい大変なのか知りたい」といった人向けにまとめてみます。

今回のテーマは撮影面。撮影過程で大変だったことをまとめます。

前回の記事はこちら:「Udemyセミナー動画配信体験記その①〜動画セミナーとの出会い」

撮影苦労ポイント1:喋り方

一つ目は、喋り方。

自分自身、セミナー動画講師をやるのは初めてだったので、最初どうやってしゃべったらいいかつかむまで時間がかかりました。

予備校講師の動画ならまだしも、自分のようなフリーランス兼クリエイターのような立場から、ひろく社会人ビジネスマン向けに語る動画はサンプルがほとんどなく、真似できる対象がゼロでした。

ちょっと自分なりにこう話し方を発見して追求していかなければいけない、自分がパイオニアにならなければいけない、というような意識がありました。

ユーデミーのサンプルを見て、
・スライドを中心にした話し方
・顔出しで自分を中心に話し方
・ソフトの使い方を、パソコン画面上で紹介する話し方
の3パターンあるということが分かりました。

それぞれのタイプをみながら自分の扱いたいテーマはどうやればベストか。最初の1ヶ月は試行錯誤しました。

でですます調で文章を短く切ったり、ジェスチャーで文章を強調したりなど、いろいろなことを試す中で、なんとなく話し方が自分なりに上達してきたと感じています。

いちど、自分なりの話し方決めてしまうと、そこからスライドづくりが始まります。

同じテーマを扱うにも、自分の話し方にあったスライド、あわないスライドがあると思います。話し方が決まることで、自分に合ったスライドの作り方がわかるのだと思います。

Hayano
なお、話し方を決めずに先にスライドから作ると、うまく話せず失敗します。僕もそうでした。

撮影苦労ポイント2:服装

撮影で苦労した二つ目が、服装。

自分の持っている服のなかで、イメージに合う服装はなにか。

考えた結果、僕は新品の服を買いました。セミナー講師らしい青いブレザーにネクタイでした。

Hayano
この最初に買ったネクタイ、グリーンバックを想定しておらず、緑のレジメンタルを買ってしまいました。結局、グリーンバックに溶けることがわかってグレイのソリッドタイに買い直し。痛い失敗でしたね。

Udemyで講師になるのは、個人事業主やフリーランスが多いと思います。すると、見られる格好は用意しないといけないんじゃないでしょうか。

人に見られてもいい服装で、しかもそれを撮影のたびに毎回用意しなければいけない。結構大変です。
会社員のような無難なスーツもないでしょうし、スーツがないからといって自分なりにジャケットを買ってイメージにあうかどうか確かめるだけで大変です。

また女性だとそもそもジャケットを買うのが珍しかったり。それに動画にしても恥ずかしくないものって結構お金がかかりますから、「動画のために果たしてどこまで洋服代をかけるべきか」は迷いどころです。

また髪型もケアしないといけませんから、自分の平均的な髪の伸び方にあわせて撮影して、毎回それに近づけないといけないですね。美容室に行くタイミングも決まってきます。

撮影苦労ポイント3:ライト

三つ目は照明(ライティング)です。

やってみてわかったことは、ライトはあればあるほど良い、というシンプルな結論です。

最初、パネルライト1個と部屋のあかりでやろうとしたんですけど、暗すぎました。一個では無理です。

では2個ではどうか。グリーンバックをやるなら、2個でも足りないです。

3個でもギリギリで、4つあってやっと標準だといえます。

僕は1講座目は3個のLEDライトと部屋のあかりでやりましたが、2講座目はもう一個足したいと思います。

照明をケチっていると、あとからグリーンバック合成をするときに、かならず制約が出てくるのですね。暗いところがグリーンバック合成のときにうまく消えなくて、結局そのままごまかすしかなかったりします。

編集を楽にするために、撮影でたくさんライトを炊くべきです。

15,000円程度のLEDライトであれば、2、3本は迷わずポンポン買っていいと思います。ずっと使えますから。

Hayano
ライティングの苦労ポイントはメガネとの兼ね合いですね。正面から目線の高さで当てるとメガネに反射するので、身長より20cm程度上からメインのパネルライトを当てています。

撮影苦労ポイント4:スライド作成

4つ目が、スライド作成です。

これが一番の反省で、スライドが多すぎました。内容を詰め込みすぎましたね。

スライド作成時、自分が1枚あたりのスライドでどれぐらいの文字数をしゃべるのかがわかりませんでした。
40本の動画をつくることが精一杯で1本あたりの見え方がわかっていなかったんですね。

もうとにかく、スライドは少なめがいいです。

動画セミナーというメディアの特徴でもありますが、動画ですべての要素を網羅して解説することは適しません(動画というメディアの特性から網羅性を求めてはいけません)
一つのテーマについて、網羅するのではなく、要点だけを強く伝えるほうがよいです。

動画セミナーの特性から考え、5枚は多いと思います。もう3枚とかでやってみていいかもしれません。

3枚で5分ぐらいで1本。
これくらいの意識でいないと、スライドの作り方も失敗しそうです。網羅的に詰め込みすぎて、見る側も辛いし要点が思い出しにくい。

本ではなく動画にして、わざわざ音声をイヤホンで聞いてもらってるわけですから、見る側の1本あたりの負担とかマインドも考えなくてはいけないわけです。それに応じた動画の作り方をしていかなきゃいけない。

何でも詰め込みたいなら本のほうがいいわけです。

僕の経験から、スライド作成は少なくするべき、ということが断言できるなと思います。

撮影苦労ポイント5:乱入音

最大の苦労は、撮影途中にはいってくるアクシデントでした。

最大の敵は、救急車

僕は自宅で撮影しているのですが、自宅が大通りに面していることもあって、日中は何回も救急車が通ります。

特に自分が絶叫調で話せている中で救急車がやってくると、「ピーポーピーポー」という音ですべてが台無しです。マイクには自分が感知する前から録音されているので、救急車がきたと思った瞬間にはもう手遅れです。

救急車の音は防ぎようがありません。ミキサーで高音ブロックしても無理でした。

ただ、僕ではなくても、音のアクシデントはいろいろ起こると思います。救急車が通らないオフィスでやってても、人がドアを開けたり、冷蔵庫やクーラーがうなりだしたりするでしょう。コントロールできない音のアクシデント=乱入音は必ず起こります。

防ぐために神経をつかうよりは、潔く、「乱入音があったら諦めて撮り直す」ぐらいがよいなと思います。

Hayano
最悪のときに邪魔されて機嫌を損ねていては、その顔が動画に残ってしまいます。気持ちの整理も大事です。

今回、はじめての講座ということで、どうしても時間がかかりました。手戻りも多かったですし、スライド作りから撮影終わるまで2ヶ月、さらにチェックで1ヶ月かかりました。

公開まで長くなるとフィードバックまでも時間がかかります。動画に慣れていないときはフィードバックまでの期間を短くしないといけないなと思います。

2講座目からは、今回の半分ぐらいの長さでやってみたいと思います。コンパクトで強い。それが動画セミナーの標準になるかと思っています。